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先日、編集犬マック(アイリッシュテリア・8歳)を連れてセルフシャンプーのお店へ行って来ました。ここ最近、場所や手入れ道具が用意され、飼い主がシャンプー等の手入れを行えるお店が少しずつ増えてきているように思います。皆さん、セルフシャンプーを体験されたことはありますか。
セルフシャンプーの利点としては、愛犬を自分でシャンプーする事により、皮膚や体の状態が分かりますし、スキンシップにもなります。また、プロにシャンプーをお願いするよりも価格が安く、自宅で行っている方にとっては、設備面も整っており、家を汚すこともありません。
しかし、気になる点もあります。そのセルフシャンプーのお店が不衛生である場合、ノミやダニなどの寄生虫を媒介する可能性も考えられるので、お店のリサーチを行う事が必要です。また、グルーミングの方法が適切でないとそれが原因で外耳炎や皮膚病等の病気になったり、深爪により足の神経を痛めてしまうなどワンちゃんに嫌な思いをさせる場合もあります。
 


そこで、ワンちゃんの手入れの基本をご紹介致しましょう。

1 シャンプー前のブラッシング
もつれている所をほぐしたり、ほこりを取ったり、皮膚の状態を全体的にチェックします。この時に皮膚の状態も確認します。
 


2 シャンプー
A まず肛門腺を絞ります。肛門腺の絞り方は、肛門の斜め下(4時と8時の方向)に親指と人差し指を当て、押して持ち上げるようにします。 
肛門腺から出る分泌物はかなり臭いますので、シャワーをかけながらやると良いでしょう。







B シャワー(38℃前後)を、お尻の方からゆっくりと頭部に向かってかけます。その際、上部だけではなく中までしっかりとかけます。
顔周りや頭部にシャワーをかける際は、耳の中に綿(脱脂してないもの)などを詰めておくと耳の中に水が入りにくくなります。
顔周りも嫌がるようでしたら、タオルやスポンジなどに水を含ませて、優しく撫でるように濡らしていきましょう。


C シャンプーを手にとります。シャンプーの種類にもよりますが、まず手のひらで泡立ててからワンちゃんの身体に付けるようにすると良いでしょう。


D シャンプーをする時は、爪を立てずに指の腹で優しく撫でるように洗ってあげましよう。そうする事で、マッサージ効果も得られるからです。まず、身体を入念に洗い、足・手・尻尾・肉球の間まで洗います。顔は最後に洗いましょう。


E 顔を洗う場合は、嫌がらない子は目にシャンプーが入らないように、丁寧に洗ってあげましょう。どうしても暴れたり嫌がる場合には、最初に使ったタオルやスポンジ等にシャンプーを含ませて、洗っていきます。ただ、耳は手の中でシャンプーを泡立ててから内側より手の腹で優しく汚れを落としていきましょう。耳の外側も忘れない様にしてください。


F では、ワンちゃんの身体をすすぎましょう。すすぐ際は、最初と逆でまず顔部分からお尻の方へ向けてすすいでいきましょう。特に顔部分は、ワンちゃんの目や耳に水が入らないよう慎重にしてあげましょう。
シャンプーが残ると、フケ状になったり皮膚炎など起こす原因となりますので、しっかりとすすぎましょう。


G 次にコンディショナーをマッサージしながら身体にまんべんなく塗り、少しおいて最後にシャワーで被毛に行き渡らせ、その後しっかりとすすぎましょう。


3 タオルによるドライイング
ペットタオル(強力に水分を吸い取り、絞ってまた使えます。)で、身体の水分をふき取ります。ふき取る際は、強く押したりゴシゴシすると摩擦で毛が痛むので注意しましょう。ある程度の水分が取れたら、バスタオルでもう一度細かい部分(耳の内側・肉球の間・わきの下等)を丁寧に拭いてあげます。
タオルによるドライイングをしっかりしておくと乾かす時間を短縮できます。


4 ドライヤー
ペット用のドライヤーがお勧めなのですが、なければ人間用のドライヤーに愛犬の毛が入り込まないように工夫をし(ドライヤーの後ろの噴出し部分にストッキングなどを巻く等)、乾かす作業に入ります。まず、ワンちゃんの毛を痛めないように場合によっては、スプレータイプのローションをかけてからドライヤーを始めます。ドライヤーを使いながらスリッカーブラシで優しく毛並みに沿って梳いていきながら乾かしていきます。 ドライヤーは、30cmから40cm位離して使いましょう。皮膚の状態や、場所によってはピンブラシやコームも使います。最後の仕上げには、コームを使ってください。


5 爪切り
お散歩をされているワンちゃんはアスファルト等で自然と削れている場合もありますが、大体月一回ぐらいは切ってあげる必要があります。
ワンちゃんの爪には、白っぽく血管が透けて見える爪もあれば、黒い爪もあります。
また、血管と一緒に神経も伸びていますので、特に黒い爪の場合は、少しずつ爪を切ってあげなければなりません。もし万が一、血が出た場合は、ティッシュでしばらく押さえておきましょう。また、狼爪といわれる爪を持っているワンちゃんもいますが、
こちらは地面で摩擦することもないので、定期的な爪切りが必要です。
ワンちゃんの爪切には鋏タイプの物とギロチンタイプの物があります。
爪切の最後には爪やすりで丸く仕上げてあげましょう。


6 耳の掃除
耳の中に毛が生えている場合は、カンシを使って少しずつ抜いてあげましょう。イヤークリーナを耳の中に2〜3滴垂らした後、付け根の辺りをよくもんでローションが行き渡るようにします。そして、綿棒や乾いたコットンで丁寧にふき取っていきます。耳の皮膚は、非常にデリケートな部分ですので、きつくこすらずやさしくふき取ってください。綿棒の場合は、逆に汚れを奥に押し込まないように注意が必要です。
イヤークリーナーを直接垂らすのが苦手な方は、綿棒に直接クリーナーを塗布し、拭きとってもきれいになります。


7 仕上げ
最後にお口やお尻周りの無駄毛をはさみで揃えましょう。また、バリカンなどを使用される方は、体や足回りや肉球の間の無駄毛も揃えてあげましょう。(バリカンを使う場合は、シャンプー前にある程度かけた方が、後の作業が楽になることもあります。)
リボンやコロンなど付けたい方は、最後に付けて出来上がりです。
以上、要点のみですがワンちゃんの手入れの基本です。
 

 

 

 

セルフシャンプーは、決められた時間内に、以上の手入れを飼い主さんが行う所です。
初めて利用をして、最初は要領よく行かないかもしれませんが、回を重ねる毎にコツがつかめてきたら、スキンシップの場としても非常に有効な場所だと思いました。
今回編集局が伺ったセルフシャンプーのお店では、シャワー室は勿論、バスタオル2枚・エプロン・ペットタオル・綿棒・コットン・イヤークリーナー・ドライヤー(スタンドとハンド)・コーム・ピンブラシ・スリッカーブラシ・トリミング台を貸して頂き、バリカン・はさみ類は持参して行きました。予約時間は2時間です。マックは比較的固い毛質で、この犬種は、正式にはトリミングナイフを使って仕上げますが、今回はバリカンを使用しました。
シャンプーは、低刺激のタイプのシャンプーを使いました。室内飼いのため、ひどい汚れもなくシャンプー1回・コンディショナー1回できれいになりました。
浴槽は、大型犬でも対応できるぐらい広く、抱えられない犬のために浴槽の前面に扉がついており、開閉出来るようになっているのが特徴でした。浴槽の下には、板のすのこがひかれており、その上でワンちゃんを洗えるようになっています。浴槽には、ワンちゃんが動きまわらないように布製の首輪が付いており、とても使いやすかったです。
ドライヤーは、スタンド式のペット用で、温風の温度や風量の強さを調節できるので、人用のドライヤーに比べると愛犬には心地よい様子でした。
お店で貸してもらえたエプロンは、厚いビニール製で多少水にぬれても染みず、動きやすく自分にあった長さに調節できて良かったです。
お部屋(シャワー室)の広さも、丁度動きやすい広さで、空調も行き届いていました。
また、ドアはガラス張りで大きな窓もあり、圧迫感がなく明るい部屋です。
このお店では、トリミング後も色々と相談事などにのって下さり、飼い主としてはとても心強いショップだと思います。
トリミングで使用した部屋のお掃除等はお店がして下さいます。(お店により異なるようです。)

今後ますますセルフシャンプーの需要が増えてくるのではと感じております。
ワンちゃんを飼っていらっしゃる皆さん、躾だけではなくワンちゃんのお手入れにも
トライしてみては如何でしょうか。セルフシャンプーの存在は、愛犬と生活する中で上手に利用出来れば、とてもよい場所のように思います。
 ワンちゃんとのコミュニケーションの場として、また愛犬の健康チェックの場として、セルフシャンプーを利用するのもペットライフを楽しむ1つの方法だと感じました。

 
取材協力: Good Dog
  西宮市里中町1−3−9
  TEL0798-48-5328
  営業時間:10:00〜19:00 定休日:水曜日
   
 




      

 

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